【開催レポート】道内中小企業のためのDX推進セミナー ― DX認定・生成AI活用などをテーマに2日間開催。

株式会社NTT DXパートナーは、経済産業省北海道経済産業局とともに、道内企業のDX推進による企業価値の向上と、地域におけるDX推進体制の強化を図る目的で、2026年7月23日(木)・28日(火)の2日間、「道内中小企業のためのDX推進セミナー」を開催しました。本セミナーには、道内の中小企業の経営者や支援機関など、道内各地から80名を超えるお申し込みをいただきました。当日は、国のDX関連施策や生成AIの活用、DX認定取得企業の体験談などを共有しました。2026年9月には、本セミナー参加企業を中心に「DX認定取得を目指すワークショップ」を開催する予定です。

セミナーDay2の様子
セミナーDay2の様子

■実施概要

項目

内容

名称

道内中小企業のためのDX推進セミナー

主催

経済産業省 北海道経済産業局

運営

株式会社NTT DXパートナー

Day1

2026年7月23日(木)14:00〜16:00/オンライン開催

Day2

2026年7月28日(火)14:00〜16:00/対面(北海道経済産業局 札幌会場)+オンライン配信

 

■プログラム

▼Day1(オンライン)― 基礎知識編

パート

登壇

内容

DXの基礎と成功のポイント

NTT DXパートナー

DXの基本概念、中小企業におけるDXの必要性、成功・失敗の分岐点

人材戦略の重要性 ― なぜDXに「人材」なのか

株式会社パソナJOB HUB様

DX推進に必要な人材・体制の考え方、人材活用ガイドラインの紹介など

ワークショップでの実施事項の説明

NTT DXパートナー

9月開催予定の「DX認定取得を目指すワークショップ」についての事前案内

経済産業省のDX関連施策の紹介

北海道経済産業局様

DX認定・DXセレクション、各種補助金、デジタル人材育成施策の紹介など

 

▼Day2(対面・オンライン)― 実践・活用編

パート

登壇

内容

Day1の振り返り

NTT DXパートナー

DXと経営の一体性、人材育成の位置づけを再確認

中小企業におけるAI活用

NTT DXパートナー

中小企業こそAIの恩恵が大きい理由、先行事例、生成AIによる業務アプリ内製のデモンストレーション

昨年度DX認定ワークショップ参加企業とのトークセッション

昨年度参加企業+北海道経済産業局様+NTT DXパートナー

参加前の課題、取組内容、そこで生まれた変化について

 

■昨年度DX認定ワークショップ参加企業とのトークセッション

 

昨年度DX認定ワークショップ参加企業とのトークセッションの様子
昨年度DX認定ワークショップ参加企業とのトークセッションの様子

トークセッションでは、昨年度のDX認定ワークショップに参加した札幌商工会議所様と株式会社サングリン太陽園様のご担当者から、北海道経済産業局様を交えて体験談を伺いました。お二方とも参加前は「自分たちに本当にDX認定が取れるのか」という不安を抱えていたものの、従業員アンケートでデジタル人材の不足が全社共通の課題だと分かったこと、「DXはシステムの導入ではなく、会社を変える取り組みである」と捉え直せたことが転機になったと振り返ります。取得後は、若手社員からデジタル化の相談が増え、取引先からも「新しいことに取り組む姿勢」として高い評価を得るなど、社内外の変化が語られました。

· 「やってみて、得るものしかなかった。失うものは何一つなかった」

· 「認定はゴールではなくスタートライン。会社が学び続け、変わり続けるきっかけになる」

■生成AIによる業務アプリ内製デモ

昨年度ワークショップ参加企業とのトークセッション」と並んでDay2の目玉となったのが、「中小企業におけるAI活用」パートで実施した生成AIによる業務アプリ内製のデモンストレーションです。専門のシステム部門や外部ベンダーに頼らず、現場の担当者が自分の言葉で「こういう業務をこう楽にしたい」と伝えるだけで、業務アプリのかたちができあがっていく――その過程を実際の画面と動画でご覧いただきました。

生成AIによる経営ダッシュボードアプリ作成デモの画面
生成AIによる経営ダッシュボードアプリ作成デモの画面

▼なぜ、DX認定のセミナーでAIの話をするのか

生成AIは今まさに関心の高いテーマですが、本セミナーで取り上げた理由は「流行だから」ではありません。DX認定制度が企業に求めているのは、経営者が自社のめざす姿を描き、それを実現する道筋(DXビジョン・DX戦略)を自らの言葉で語れることです。かつては、戦略を描いたあとの「実装」に大きな時間とコストの壁がありました。その壁を生成AIが大きく下げつつあるのが、いまの状況です。

つまり、自ら戦略を描き、自らAIで実装する。戦略と実装が一本の線でつながる時代に入りました。DX認定の取得は、その線の起点となる「戦略を描く」工程を、経営として整理しきるための機会に当たります。AI活用とDX認定は別々のテーマではなく、地続きの取り組みだということをお伝えしました。

▼参加者の声(AI活用パート)

· 「具体的にどんなことができるのかを知ることができて、弊社の業務に落とし込めそうなイメージが沸きました」

· 「デモの動画があってよかったです」「動画付きで非常に分かりやすかった」

· 「支援機関として、支援先での活用はもちろんのこと、自組織としても活用のイメージが想像できる内容であった」

· 「個人的にはAIを普段から活用しているため特にイメージしやすかったですが、初心者の方でもやってみたいと思うような有益な内容だと感じました」

アンケートでは、Day2「AI活用」パートの満足率が約94%と全パート中で最も高い評価となりました。

■参加者アンケートの結果

セミナー終了後、参加者の皆さまにアンケートへご回答いただきました。

▼満足度

「満足」「やや満足」とご回答いただいた方の割合は、両日を通じて約94%と、9割を超える満足度となりました。

セミナーDay1・Day2全体を通じての満足度(「満足」約51%・「やや満足」約43%・「やや不満」約6%、「満足」+「やや満足」で約94%)
セミナーDay1・Day2全体を通じての満足度(「満足」約51%・「やや満足」約43%・「やや不満」約6%、「満足」+「やや満足」で約94%)

▼DX認定制度への理解

「DX認定制度への理解が増した」とご回答いただいた方は、Day1 約89%/Day2 約96%。Day2では「これまでよく知らなかったが、本日で理解が増した」が約61%を占め、制度を初めて知った方にも、ここでしか聞くことができない昨年度企業の体験談によって十分にお伝えできる内容となりました。

▼参加者の声(セミナー全体)

· 「DXを単なるシステム導入としてではなく、経営、人材、組織づくりと一体で進める必要性を具体的に理解できました」

· 「昨年度参加企業の生の声を聞くことで、さまざまな段階におけるDX認定取得の可能性があることを再認識できた」

· 「周りに協力者がいなかったり、少なかったりする状態から取り組んで成功している体験談がとても参考になりました」

· 「両日とも、具体的で分かりやすかったです。上役と相談の上ぜひ前向きに取り組んでいきたいと思います」

■ネクストステップ:「DX認定取得を目指すワークショップ」

セミナーの最後には、2026年9月から実施される経済産業省北海道経済産業局主催の「DX認定取得を目指すワークショップ」の案内を行いました。昨年度に引き続き、NTT DXパートナーが北海道中小企業の伴走支援を実施します。

昨年度(令和7年度)のワークショップでは、参加した道内7社全社が2026年5月1日付でDX認定を取得しました。取り組みの詳細は以下をご覧ください。

▼令和7年度「DX認定取得を目指すワークショップ」完了報告

https://www.nttdxpn.co.jp/information-all/detail/notice_20260318

▼令和7年度 成果報告|支援7社全社がDX認定を同時取得

https://www.nttdxpn.co.jp/information-all/detail/notice_20260604

■おわりに

本セミナーを通じて、DXは経営・人材・組織づくりと一体で進める取り組みであること、そしてその歩みを国の制度と地域の支援機関が後押しできることをお伝えしてきました。ワークショップでは、参加企業一社一社が自社のDXビジョン・DX戦略を描き、DX認定を申請するまでをサポートしていきます。

当社は、今後も道内企業の皆さまのDX推進を、地域の支援機関とともに支えてまいります。

あわせて、金融機関のための企業DX支援プラットフォーム「DXSTAR (ディーエックススター) for Bank」などを通じて、地域全体で企業のDXを支える取り組みにも力を入れてまいります。