2026年1月19日に、NTT DXパートナーが加盟するFITA(特定非営利活動法人 金融IT協会)主催のイベント「DX支援ガイダンスと地域金融機関の実践」がFinGATE KAYABA(東京都中央区)にて開催され、参加してきました。本記事では、イベントの概要と当日の学びを、参加レポートとしてご紹介します。
FITAとは — 金融×ITの共通言語をつくる場
主催者である FITA(金融IT協会) は、金融機関を中心とした業界横断のコミュニティ組織です。 ミッションとして掲げているのは、「デジタル人材の育成」と「ITの民主化」。 金融機関やパートナー企業、関連団体が垣根を越えて集い、IT・DXに関する知見を共有しながら、デジタル変革に向けた共通認識を育むことを目的としています。
NTT DXパートナーは、2025年12月に法人会員としてFITAに加盟しました。
参考:
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FITAには複数のワーキンググループ(WG)や委員会が設置されていますが、今回参加したのはそのひとつである 「企業DX支援ワーキンググループ」 です。本WGは、金融機関の取引先である中小企業に向けたDX支援をテーマとしており、制度・方針の理解から、現場での支援実践までを共有・議論する場となっています。
今回のイベントでは、経済産業省のご担当者をゲストに迎えた「DX支援ガイダンス」の解説に加え、肥後銀行・山陰合同銀行の2行より、企業DX支援に関する具体的な取り組みや実践事例が紹介され、制度と現場の両面から学べるイベントとなっていました。
特別講演:中堅・中小企業DXの現状と企業DX推進施策について
特別講演では、河﨑 幸徳さま(経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課地域情報化人材育成推進室長・デジタル高度化推進室長)より、中堅・中小企業DXの現状や、企業DX推進に向けた施策についてご講演がありました。

(金融IT協会事務局提供)
講演の中では、2025年12月に金融庁から発表された「地域金融力強化プラン」にも触れられ、「地域企業へのDX支援の推進」が、地域企業の価値向上や地域課題解決に向けた重要な柱の一つとして位置づけられていることが改めて共有されました。
また、DX-Readyな状態であることを認定する 「DX認定制度」 については、各種支援措置といったメリットだけでなく、DX認定を取得するためのプロセス(=DX計画の策定)そのものに対する企業の満足度が高いという点が紹介され、非常に印象に残りました。

出所)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-nintei/dx-nintei.html
NTT DXパートナーでは、経済産業省 北海道経済産業局と連携し道内企業のDX推進と企業価値向上を目的とした 「DX認定取得を目指すワークショップ」を実施していますが、同様の声を多くいただいており、「場当たり的なDX」ではなく、「目指す姿に向けて道筋を立てたDX」を進めるために、DX計画を策定することの重要性について、改めて強く共感しました。
地域金融機関講演(肥後銀行・山陰合同銀行)
地域金融機関講演では、肥後銀行さま、山陰合同銀行さまから、それぞれのDX支援の取り組みが紹介されました。
肥後銀行さまは、「肥後銀行DX計画」の中で、「テクノロジーとデータを駆使し、地域の未来を創造するデジタル推進企業」を目指す姿を掲げ、さまざまな施策を展開されているとのことでした。特に、DX認定の取得支援を積極的に推進しており、その結果、熊本県は他の都道府県と比較してもDX認定率が全国トップクラスとなっています。
こうした取り組みは、経済産業省が公表している「DX支援ガイダンス 事例集」 にも掲載されています。
山陰合同銀行さまの講演では、地域金融機関に求められる支援アプローチの変遷を整理したうえで、現在は 「顧客事業活動の伴走支援」 へとアプローチを進化させていることが紹介されました。単発的なコンサルティングに留まらず、顧客の事業活動に継続的に寄り添う発想から、BPaaS(Business Process as a Service)としての事業化を検討しているそうで、2026年春に提供開始予定とのことです。
https://www.gogin.co.jp/newsrelease/common/attachmentfile/attachmentfile-file-4525.pdf
グループワークと懇親会
講演後にはグループワークが行われ、講演内容を踏まえたディスカッションが実施されました。 その後、各グループからディスカッション内容の共有があり、中小企業ならではの支援の難しさや「地域金融力強化プラン」の受け止め方などについて、金融機関会員・法人会員それぞれの立場から多様な意見が交わされました。
現地参加者向けには懇親会も開催され、WGの枠を超えて、金融機関・法人会員同士でざっくばらんな意見交換を行うことができました。

まとめ — 支援の“仕組み”が次のDXを拓く
今回、初めてFITAのワーキンググループに参加させていただきましたが、組織や立場の壁を超えて、想いや実装知を率直に共有できるコミュニティとして、非常に価値のある場だと感じました。
NTT DXパートナーが展開している 「DXSTAR for Bank」 も、金融機関さまによる地域企業DX支援を加速させる コミュニティプラットフォームとして取り組んでいます。 今回のイベントを通じて、「コミュニティを通じた実践知の共有こそが、DXを“点”ではなく“面”で広げていく力になる」 ということを、改めて実感しました。
今後もNTT DXパートナーは、FITAの会員企業として、こうした場で得られる学びやネットワークを事業へ還元しながら、地域企業のDX推進に貢献していきたいと考えています。

(金融IT協会事務局提供)








